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2013年6月23日 (日)

グローバル・ヒストリーとは

最近、「グローバル・ヒストリー」という言葉がちらほら目に付く。「世界史」じゃなくて、グローバル・ヒストリーって何だ?・・・と思っていたところに、『世界史の中の資本主義』(東洋経済新報社)の第4章「世界システム」(山下範久)の中で解説されていたので、以下にメモ。

歴史社会学で近年よく語られるコンセプトの一つに「グローバル・ヒストリー」がある。学問上、決まった定義があるわけではなく、さまざまな人がいろいろな文脈で使っているが、歴史学者が「グローバル・ヒストリー」と発言する場合には、「従来の歴史家の想定の外側に、同時代的な結びつきを発見していくこと」を意図している。

従来の歴史学では、世界をヨーロッパとそれ以外の地域に分け、それぞれが独自に発展してきたように叙述する視点が一般的だった。その後、アメリカの歴史学者イマニュエル・ウォーラーステインが提唱した「世界システム論」のように、世界の各地域の横のつながりを重視する視点が出てきた。

しかしそれも基本的にはヨーロッパ中心の人類史であり、「ヨーロッパ中心という枠を外した上で、世界の各地域の横のつながりを見ていこう」というのが、現在の日本のグローバル・ヒストリーの基本スタンスである。

・・・グローバル・ヒストリーにおいては、19世紀以降にヨーロッパが経済発展で先行した事実を「大分岐」と呼び、これが現在は中国の急成長により「大収斂」の動きに転じていると見て、今後の展開の予測が論争の大きな焦点になっているという。

思うに、おそらく従来の「世界史」も、今後は「グローバル・ヒストリー」的視点を取り入れて、徐々に変貌していくんじゃないだろうか。

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