ヴァルトブルク城に行く
4月25日、ドイツにあるヴァルトブルク城を訪ねた。
どんなところか。以下はNHK「世界遺産」のサイトにある解説から。
ヴァルトブルク城は、ドイツ中央部の古都アイゼナハにある。ドイツの精神史、文化史上の重要な舞台となり、ドイツ人の心のふるさとだといわれている。
ワーグナーは、城内の歌合戦の間を舞台に、歌劇『タンホイザー』を書き上げた。城の美しさに感動した文豪ゲーテは、ワイマール公国の宰相になってから城の修復を命じている。聖エリザベートは、ドイツ人が最も敬愛する聖人の一人。この城に連れてこられて王妃となるが、華美な生活を好まず、恵まれない人々のためにその身をささげた生涯は、慈愛の見本とされた。
16世紀初頭のヨーロッパでは、教会が免罪符を販売。これを買えば罪を免れると言われ、市民はこぞって買い求めた。この動きに激怒したのがマルティン・ルター。1517年10月31日、教会への質問状を出して、救いが金で買えることは間違っている、と訴えた。ローマ教皇に破門されたルターは、ヴァルトブルク城にかくまわれる。城の一室で、ルターは新約聖書のドイツ語訳に取りかかる。聖職者や貴族にしか分からなかった聖書の言葉を、誰にでも分かりやすい言葉に翻訳し、宗教を民衆のものにした。
・・・で、下の写真がその、ルターが10ヵ月間カンヅメになって聖書を翻訳した部屋。この場所で、その後の歴史を変える作業が行われたのだなあ。
上記の人物中、聖エリザベートは13世紀の人。その夫のテューリンゲン方伯ルートヴィヒ4世は1227年、あの皇帝フリードリヒ2世の十字軍に参加。その遠征途上、27年間の生涯を閉じる。エリザベートもその4年後、24歳で死去。
もうひとつ付け加えると、あのバイエルン王ルートヴィヒ2世は、この城の祝宴の間(下の写真)を模倣した部屋を、自分のノイシュヴァンシュタイン城内部に造った、とのこと。
ドイツの歴史の要所要所に関わるヴァルトブルク城。まあとにかく自分にとっては、ヴァルトブルク城といえばルターだな。
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