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2012年12月 5日 (水)

二大政党制のまぼろし

昨日4日付日経新聞電子版の記事(「風」なき選挙、比例が握る政権枠組み)からメモ。

政権枠組みを巡る選挙結果は、定数480のうち180を占める比例代表が握っている。「政権交代」「郵政民営化」が旋風を起こした前2回は、09年は民主が87、05年は自民が77と、4割以上の議席を得た。この2回は選挙区、比例とも同じ党に投票した有権者が多かったとみられるが、今回は違うとの見方が出ている。その意味では、参考になるのが96年の選挙だ。
当時は自民党と新進党の対決が軸で、そこへ新たに民主党が割って入る構図ができた。いまの「第三極」のはしりだ。比例200(当時の議席)のうち自民70、新進60でさほどの差はなかった。民主党は35をとって、その後の「自民・民主二大政党制」につなげた。

次に本日付日経新聞1面・論説委員長のコラム(「明日の日本」判断を)からメモ。

(有権者のチェックポイントのひとつは)政党のあり方である。にわか仕立てをふくめて政党が乱立した今回、ここでも、民主党の教訓が生きる。理念や価値観がちがったメンバーが、選挙を目的にあつまったら、必ずどこかでつまずく。
利益の分配がもっぱらだった時代は理念を横においても、まとまっていけたかもしれない。不利益をどう分配するかの説得が政治の仕事となっている今日、もはや無理だ。
民主党政権がつづいても、自公政権か、自公+第三極の政権になっても、参院の構成は同じだから、いずれも過半数には届かない。衆参のねじれ状況がつづく。来年夏の参院選までは民・自公の協力政権のかたちを採るほかない。
おかしな話だが、今回の衆院選は準決勝でしかない。決勝は参院選だ。新しい連立や政党再編で、政治のかたちをととのえるのは、おそらくそのあとになる。

・・・ということで、今回総選挙後の政治日程として、早くも来年夏の衆参ダブル選挙の可能性も、ちらほら指摘されている。

「郵政民営化」「政権交代」というシングルイシューで二大政党が対決した前2回の総選挙と比べると、今回の総選挙は「争点」も「政党」も多くて、有権者は迷ったり醒めていたりという感じ。確かに96年の自民党VS新進党+民主党の構図と似てはいるけど、今回の「第三極」は寄せ集め感が強くて、民主党のように育つ可能性よりも、新進党のように解体する可能性の方が大きいように思えてしまう。「不利益(または負担)の分配」は、最近の政治を語るキーワードのようだが、まさにそれは理念なしにはやれないことだし、党員の基本的な考え方がバラバラだったら政党とは言えないでしょうという話だ。それとは別に参議院をどうするか。昔は憲法改正と言えば第9条だったけど、いまは参院改革ということになるのかな。時代は変わったみたいね。

改めて考えると、増税賛成、原発反対の小生は、政権与党の政策に賛成なのだった。なので負けると分かっていても、民主党に投票するしかない。(苦笑)

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