アーヘン大聖堂
ドイツのアーヘンは、「ヨーロッパの父」カール大帝ゆかりの地であり、神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われた町だ。
アーヘンがコースに入ってる珍しい団体ツアーを見つけて参加。7月23日にアーヘン大聖堂(世界遺産)を訪ねた。以下は「週刊世界遺産」41号(講談社)からメモ。
アーヘンの大聖堂は、フランク王国カロリング朝のカール大帝が785年頃に建設を命じた宮廷礼拝堂を起源とする。
カール大帝は、現在の独仏伊にまたがる大領土を統一し、800年にはローマ皇帝として戴冠。805年に完成した宮廷礼拝堂は、カロリング・ルネサンスの白眉といわれる。
大帝の死後、礼拝堂は神聖ローマ帝国歴代皇帝の戴冠式場となり、アーヘンの名は西欧世界に轟いた。
15世紀初頭、礼拝堂の東側にゴシック様式の内陣が加わり、17世紀半ばには礼拝堂にバロック様式のドーム天井が架けられた。増改築は繰り返されたが、礼拝堂の構造体はカロリング朝期の貴重な遺構として、今日までその形を保っている。
写真は上から大聖堂外観、礼拝堂内部、玉座。自分の神聖ローマ皇帝二大アイドルであるフリードリヒ2世とカール5世も、戴冠式でこの玉座に座ったんでしょうか。
しかし海外旅行って、行く時は正直億劫なんだが、帰ってくると「ああ、行っといて良かった」と思う。それはいつものこと。で、帰国直後に聴講した朝日カルチャーセンター「西洋中世史」講座で、甚野尚志先生が参考図書として『地上の夢 キリスト教帝国――カール大帝の〈ヨーロッパ〉』を推薦したものだから、品切れ本のためアマゾンの中古で高値が付いていたにも係わらず、ほぼ衝動買い。こうして読みたいと思う本が、ただただ溜まっていくのであった。(苦笑)
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