東武浅草駅、レトロ復活
今日は浅草に行ってみた。開業人気に沸くスカイツリー見物、ではなくて、東武浅草駅ビルが外観リニューアルしたという話を聞いて、実物を見ておこうと思い立った。
昭和初期の建設当時の外観を再現ということで、レトロにリニューアルした(変な言い方だな)東武浅草駅。完成したばかりの外壁が初夏の日射しに白く輝く、上品な洋風建築。以前のクリーム色のカバーで覆われた何だか素っ気ない感じの姿を一新した。というか、もともと洋風建築の建物だったのが、カバーで覆われてビルの地肌が見えなくなっていたわけだけど。
さて昔話だ。子供の頃、吾妻橋の近所に住んでいた僕は、カバーに覆われる前の浅草松屋(東武浅草駅ビルです)、アサヒビール工場や浅草仁丹塔の記憶を持つ者です。浅草松屋は少しくすんだ薄茶色の洋風建築。アサヒビール工場は夜はネオンサインを輝かせていた。かつては色褪せた水色の橋だった吾妻橋。そこから台東区側に目を向ければ、空にすっくと立つ仁丹塔。昭和40年代の墨田川はドブ川同然の状態で、水上バスはいつ潰れるかみたいな感じだった。
それがどうでしょう、今日も水上バスの発着所には大勢の人がいて、今は赤色の橋である吾妻橋付近には、墨田区役所、スカイツリー、アサヒビール本社が並び立つ風景の写真を撮る人多数。昔を知る者から見ると、この賑わいはまさに隔世の感(大げさ)がありました。
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