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2012年5月19日 (土)

独仏型資本主義の反撃?

本日付日経新聞市況欄コラム「大機小機」(資本主義の新たなシステム間競争)の執筆者「混沌」は、おそらく末村篤・特別編集委員のペンネーム。ということで内容も、末村氏執筆の8日付コラム「一目均衡」の続き、という感じなのでメモする。

仏大統領選のオランド氏の勝利は、金融危機後の世界の変化を映し、資本主義の新たなシステム間競争を予感させる。 

資本主義の多様性は新しい現実ではない。ソ連崩壊前後に評判になった「資本主義対資本主義」で、M・アルベールは、安定的だが活力に欠ける独仏型と、輝いてみえるが不安定な英米型を対比した。その後は、サッチャー・レーガン革命を先導した英米型が世界標準となり、今、その時代が終わろうとしている。 

オランド氏の主張は、社会を重視する新社会民主主義的な変革である。「生産と雇用と成長」で始まる公約は、共同社会の担い手として地域と中小企業に焦点を当てる。
企業に投資と雇用の拡大を求め、金融には実体経済への貢献を求める。富裕層や大企業への税制優遇を見直し、脱税対策を強化する「正義の改革」で、財政バランスに留意する。
公約は「大きな政府」への単純回帰ではなく、資本に偏重した従来型の成長から、資本と労働の公正な分配を通じた成長への転換構想といえる。
 

来年秋に総選挙を控える独との間で足並みがそろえば、欧州大陸に、金融主導のアングロ・サクソンモデルとは一線を画すフランコ・ジャーマンモデルの新資本主義が復活する可能性がある。

・・・ということで、日本もまた、「独自の哲学に基づく資本主義の確立を目指す」べきであると説かれている。

かつて冷戦終結時、ということはバブルの時代、日本型資本主義は欧州型に英米型を接ぎ木した最強の資本主義という話もあったが、それも今では夢幻の如くなり。

バブル崩壊を経て、一時はまともにアングロサクソン寄りの資本主義に向かった日本だが、それもリーマンショックで挫折。同時に、英米型資本主義がリードしたグローバル化の時代、「冷戦後」も終わった。

英米でもない欧州でもない資本主義の道はあるか。しかし「独自の哲学」を打ち出す、これがまた日本には難題だったりするよな。

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