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2012年3月 4日 (日)

「やっぱりふしぎなキリスト教」

シンポジウム「やっぱりふしぎなキリスト教」に参加した。場所は東京工業大学・大岡山キャンパス内の講堂。『ふしぎなキリスト教』共著者である橋爪大三郎、大澤真幸の二人に加えて、作家の高橋源一郎、聖書学の大貫隆、以上4名のメンバーによる討議。600人収容の会場は満席という感じでした。

自分は、本は読んだし、昨年夏の池袋ジュンク堂トークイベントにも参加して、さらに今回のシンポジウムと、『ふしぎなキリスト教』には結構付き合っている感じ。

さて、今回のミソは、大貫隆先生の参加ですかね。社会学者二人の著書に対しては、いろいろ批判があるということは聞いていたが、たぶんそれは教義的な観点からの批判が大半なのではないかと想像されるので、その道の権威を加えて討議するというのは意義があると思われます。それで、僕もたまたま2年前に読んでました、大貫先生の『聖書の読み方』。なので、シンポジウムの冒頭に大貫先生が、キリスト教や聖書を論じる際には初学者の素朴な疑問が大事であり、それが最後まで残る謎でもあると指摘すると共に、『ふしぎなキリスト教』の内容は自分の聖書講義のやり方と重なるところがある、と語っていたのは納得する感じがありました。

その聖書は去年、とにかくマルコ福音書だけは読んだ(苦笑)ので、たとえば、イエスが「私は言っておく」と語るのは特徴的で普通の預言者と違う(大澤発言)、という話を聞くと、「ああ、あれね」とちょっと反応できるところはあったな。

大貫先生からは、災厄=天罰論を拒否したイエスは「神の国」を示して未来に視線を向けた、パウロは「贖罪」概念を作り出した、ヘーゲル「精神現象学」はヨハネ福音書の焼き直し(神の自己疎外=ひとり子の「肉化」、弁証法的な「神の死」)、等々の話がありました。

しかし高橋源ちゃんは何でいるのかよく分からない。そういやあ、『災害ユートピア』に言及してたな。昨日の柄谷行人講演にも『災害ユートピア』の話が出てきたので、「へぇ」って感じだった。『災害ユートピア』、そんなに面白いんか?

まあとにかく、何しろ4時間の長丁場でいろんな話が出たので、いろいろ勉強のタネをもらったという感じです。

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