ドラマ「お荷物小荷物」の記憶
昨日16日付日経新聞コラム「春秋」には、冒頭からいささか面食らった。まず引用。
その昔、「お荷物小荷物」という挑発的なテレビドラマがあった。社会風刺とブラックユーモアにあふれ、登場人物のひとりなどは革命思想にかぶれている。なにかというと毛沢東語録を振りかざして「毛主席いわく・・・・・・」とやるのだ。1970年ごろの作品だから中国の文化大革命が全盛のころ。
・・・「お荷物小荷物」といえばコシャマイン様、というのが当時小学校高学年だった自分の断片的な記憶。「才女」中山千夏が持て囃されていた時代というのも、うっすらと覚えがある。
でも、コシャマイン様は「続編」(カムイ編)の登場ということなんだね、調べてみると。その前の「本編」の記憶は、自分には全くない。現在残っている映像は本編の最終回のみとのことで、横浜の放送ライブラリーへ出かけて視聴しました。ここでドラマを見るのは2回目です(前回は3時間ドラマ「海は甦る」)。
しかし最終回(1971.2.13放送)だけ見ると「何コレ?」だな。中山演じるお手伝いさんをモノにしようと男5人兄弟(河原崎長一郎、林隆三、渡辺篤史ら)がドタバタした挙句、最後は突如憲法第9条廃止、徴兵制復活で男どもは兵隊に行って全員戦死するという、ややふざけすぎ?の展開。
戦後25年以上過ぎた、考えようによっては微妙な時期(1970年には三島由紀夫が自決)のドラマだけど、そこからさらに40年以上が過ぎてるということで、時の流れをあらためて感じるばかりです。
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