『2014年日本再浮上』
どうやら若林栄四の言う通り、2月で為替相場のトレンドは変わったようだな、と思っていたら、その若林氏の新刊が本屋に並んでいたので、「このタイミングで出たか」と思いつつ購入。その『2014年日本再浮上』(ビジネス社)からメモする。
デフレ不況は、なにもせずともこれから数年のうちに「自然に」解消される。それは、相場が教えてくれるところです。経済全体にインフレ圧力を高めるための鍵は、実は為替相場にあります。すなわち、昨今の円高の流れを止め、相場のトレンドを円安に向かわせることこそ、デフレ退治の最良の処方箋なのです。
一般的には「インフレによって円安が進む」と考えられているようです。しかし、マーケットに即した観点からいうと、これは逆です。「円安が進むことによってインフレが醸成される」のです。2012年2月以降に始まる円安トレンドは、確実に日本に居座り続けてきたデフレという悪魔を退治してくれるでしょう。インフレターゲット政策などを発動せずとも、デフレ不況は「自然に」克服されるのです。
世界経済は今、数十年に一度の大転換点を迎えています。チャートは以下のことを語っているように見えます。すなわち、すべての日柄が2014年4月から7月を指しており、そこに向けて世界経済の流れがドラスティック(劇的)に変わる。そしてその後は、世界がデフレ気味に沈む中で日本のみがインフレになるという状況が現出するのです。
財政赤字削減は、世界の先進諸国が共通して抱える課題です。そして、今次のユーロクライシスを契機として、各国は財政健全化に向けて政策の舵を切ることでしょう。これから世界中の経済がデフレ気味に推移する、その最も大きな根拠はそこにあるわけです。
デフレ時代には、お金の価値が黙っていても上がりますから、現金が王様です。そして、その現金の中でも最も強いのが基軸通貨であるドルです。為替相場は今後、長らくドル高で推移していくはずです。
(ドル円相場)
2012年2月以降、今度は2014年に向けて強烈な円安が進行する。2014年4月に1ドル=135円。さらに2025年8月に1ドル=170円近辺へ。
(日本株)
日経平均は2012年12月に向けて、最低でも1万600円まで上昇。2014年に多少の下落を見た後、2015年からは急上昇していく。2016年以降、2027年ぐらいまでが日本経済最良の期間。
・・・このほか、米国株に大きな上昇は望めない。金は最も有望な投資先になる、という予測もある。
何しろ日本経済については、円安はすべてを癒す、ことになって欲しいものです。
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