« スペイン旅行 | トップページ | 皇帝カール5世とモーリッツ候 »

2012年2月27日 (月)

トレドのバルで

先日のスペイン旅行(2/18~24)における自分のメインはトレド。中世ヨーロッパにおける、イスラム学からラテン学への「翻訳センター」、12世紀ルネッサンスの発信地を訪ねる、そんな感じ。

トレドに着いたのは2月21日夕方。旧市街にあるホテルに泊まる。(団体ツアーでトレド泊があるのは珍しい。大概マドリッドから日帰りで行くパターン)

夜の町を歩くと、さすがに古都の雰囲気が濃厚にある。旧市街の東、アルカサル近くに位置するソコドベール広場から、お店の並ぶコメルシオ通りをぶらぶら歩いていく。すると、ある小さな飲食店の中で明らかに東洋人と思える黒髪の女性が店を切り盛りしているのが目に付いた。外に出されたメニュー板にはサンド類やプレートが並び、いわゆるバル(タパスと呼ばれる小皿料理を出す居酒屋)よりは、もう少し軽食屋さんに近い感じで、店名にもカフェテリアとある。非常に意外な光景で気になったのだが、もう少し周辺をぶらぶらする。

で、行きつ戻りつ、迷った挙句、意を決して件の店に踏み込んだ。小さいが明るい店内にはテーブル3つ、狭いカウンターがあり、何組かの客がいる。カウンターの端に座り、例の彼女にメニューを渡される。東洋人には見えるけど、いちおうスペイン語で「ウノセルベッサポルファボール」(ビールください)と言うと、「日本の方ですよね」と日本語が返ってきて、(ああ、そうか)という感じになり「はい」と答えた。

店を出る時に、自分の好奇心を満たす最低限の事柄を、30代後半と思しき彼女に尋ねてみた。20年以上前からあるこの店は2年前に改装。スペイン人の御主人と共に、彼女は11年前からここで働いているとのこと。

こんなところで、というほどトレドは辺鄙なところではないが、それでも地球の裏側のスペインで日本人女性ががんばっているのを見るのは、不思議な感慨があった。旅は予想外のことに出っくわすと、印象深いものになる。

お店の名前は「cafeteria ZOCODOVER」。トレドに夜滞在する機会がある日本人は、訪ねてみるとよいと思う。

Photo_3
(写真は翌朝撮ったものです)

(追記)クチコミ情報のサイトを眺めていたら、この店を紹介した投稿を見つけた。店名の読み方は「ソコドベール」らしい。要するに広場の名前そのままでした。

|

« スペイン旅行 | トップページ | 皇帝カール5世とモーリッツ候 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/44270690

この記事へのトラックバック一覧です: トレドのバルで:

« スペイン旅行 | トップページ | 皇帝カール5世とモーリッツ候 »