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2011年11月18日 (金)

「破滅博士」、世界経済を語る

本日付日経新聞掲載、ニューヨーク大学のルービニ教授のインタビュー記事からメモする。教授は2008年の金融危機を予測、「破滅博士」とも呼ばれる人物。

世界の主要国はすべて問題を先送りしている。リスクは至る所にあり、数カ月後か1~2年後か、いずれ世界経済は壁に衝突する可能性がある。 

欧州は日々事態が悪化している。財政緊縮と構造改革は景気の一段の悪化とデフレを招く。ユーロ中核国は景気刺激策に動かねばならない。しかし、ドイツが金融緩和に反対で、ユーロ安にも後ろ向き。
ギリシャのユーロ離脱は時間の問題だろう。もしユーロが無秩序に崩壊へ向かえば、08年のリーマン破綻より大きな衝撃となる。
 

米国には手品のような政策はもうない。財政支出の膨張は許されない。米連邦準備理事会(FRB)は一段の量的緩和に動くだろうが、銀行の超過準備が増えるだけで貸し出しに向かわない。ドル安政策も世界の国が通貨安を望めば、結局はゼロサムゲームだ。 

日本は首相が毎年のように変わり、長期停滞を脱する構造改革に踏みきれていない。日銀が緩和を続け国債は大半を国内で消化できてはいるが、永遠には持続できない。 

中国経済は13年以降にハードランディングするシナリオだ。国内総生産(GDP)の5割を投資でけん引する経済モデルは持たない。不動産バブルの崩壊や過剰設備で不良債権問題が噴き出す。

私は社会主義者ではないが、資本主義は自己破壊的だとしたカール・マルクスの指摘は正しかった。

・・・破滅博士の語る世界経済、お先真っ暗?

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