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2011年11月 2日 (水)

相場に常勝はありえない

泥沼化する欧州危機が招いた相場の波乱の中で、大物運用者たちも次々と苦杯をなめている――本日付日経新聞記事(カリスマたちの誤算)からメモ。

米連邦破産法11条の適用を申請したMFグローバルは、欧州危機で米金融機関が破綻した初の事例となる。イタリア、スペインなどを中心に自己資本の約5倍もの欧州短期債を保有。損失拡大懸念で顧客の解約が殺到し、経営が行き詰まった。 

破綻したMFグローバルを率いるジョン・コーザイン氏(64)は、かつて米ゴールドマン・サックスの債券トレーダーとしてウォール街に名をとどろかせた人物だ。ゴールドマン引退後は民主党の上院議員として鳴らしたが、華麗なキャリアは欧州国債の急落で暗転した。 

リーマン・ショックを逆手に大もうけしたジョン・ポールソン氏(55)、米債券王の異名を持つビル・グロス氏(67)も欧州危機で運用に失敗した。 

ヘッジファンド界の大物、ポールソン氏の誤算は米景気の悪化だ。景気回復を見込んで米金融株に投資したが、欧州危機で当てがはずれ、一部ファンドは半値に沈んだ。 

市場心理のアヤに屈したのが運用大手ピムコの投資責任者グロス氏。財政悪化で米国は最上級格付けを失い、米国債が売られると今春に予測。米国債を大量売却した。格下げの読みは8月にピタリと的中した。しかし皮肉にも、おびえた世界のマネーはいつでも換金できる米国債に流れ込み、価格は急騰した。 

カリスマたちの誤算は危機の深さを物語る。

・・・日本でも6年前、相場上昇の逆に賭けていた隅田浩氏のファンドが運用停止に追い込まれたのは、業界とその周辺ではまだ記憶に新しい事と思う。相場は恐い。どんな運用巧者でも常に勝つということはありえない、と改めて痛感する。

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