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2011年11月17日 (木)

イタリアの「南北問題」

昨日11月16日付日経新聞国際面記事(イタリア、南北問題根深く)からメモ。

モンティ新首相率いるイタリア新政権の行方に、国内の「南北問題」が影を落としている。自動車など主力産業が集積する北部では「南部を支える」構図への不満が根強い。北部を地盤とする「北部同盟」は野党になることを選択した。 

北部同盟は北部の地域政党で、1991年に誕生した。地方分権を主張し、北部がイタリアから分離して一国家となる「独立宣言」を出したこともある。現在は上院(定数315)で26、下院(同630)で59の議席を持つ。 

支持者らは北部の資金を税金として吸い上げ、公共事業などで南部に配るローマの中央政府を「大泥棒」と呼んではばからない。 

イタリアの一人当たりの国内総生産(GDP、2011年見通し)を100とすると、北部(北西部と北東部の平均)は約119、ローマなどのある中部は112、南部は68。最低はナポリ市がある中南部のカンパーニャ州(64)で、北西部のバレダオスタ州(133)の半分以下だ。 

南部は農水産業以外にめぼしい産業がない。09年の就業率(労働人口の中で実際に働いている人の割合)で見ると、北部は約51%、南部は37%。南部は雇用機会に乏しく、働きたくても働けないのが実態だ。南部の一部では依然としてマフィアが勢力を維持し、これが企業の進出を阻む。 

10年のイタリアの州ごとの輸出額では、北部が全体の約72%を占め、南部は12%。北部が南部を支えているのは揺るぎない事実だ。 

南北格差はイタリアが統一国家として誕生した1861年以来の問題だが、改善は進まない。

・・・歴史的に見れば、イタリア半島の北部と南部は長い間別の国々だったから、仮に北部が独立して南北に分かれても、元に戻るだけという感じかも知れない。とすれば現実の経済格差に歴史的背景も加わって、イタリアの南北問題は今後もくすぶり続けるように思う。

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