« さらば、「市民」総理 | トップページ | 秋元康が生んだシャインズ »

2011年8月27日 (土)

地政学的なエネルギー安全保障

ドイツ、イタリアが「脱原発」を決めたと言っても、ヨーロッパの国はお互いにエネルギー政策のバランスを取っている面もある。エネルギー政策は、地政学的な安全保障政策と合わせて考える必要がある――昨日26日付日経新聞、田中伸男・国際エネルギー機関(IEA)事務局長のインタビュー記事からメモ。

「欧州は大きい。国が近い。信頼が深い。エネルギー統一市場をイメージできる。ドイツは石炭、フランスは原発、イタリアはガスというようにバランスを取れる」

「欧州は北アフリカでも太陽光を手掛けている。北アフリカにはお金が入り、欧州には電力が行く。世界は地政学的な戦略の中でエネルギーのポートフォリオを考えている」

「エネルギー安全保障を考えていない国はない。スペインの会社は世界一の風力発電を誇る。イタリアは原発技術を保とうと東欧に原発を建設している。みな歯を食いしばっている。日本は脱原発を言いながら、再生可能エネルギーの戦略をきちんと組み立てているわけでもない」

「アジアでも、タイ、マレーシア、シンガポールがエネルギーの共同備蓄に動いている。エネルギー安保はそれほど重要で、練りに練った国家戦略が必要な課題なのだ」

「日本海を地中海に見立て、ロシアや韓国と送電線を結ぶ環日本海グリッドというのはあり得る。国内の電力市場改革も不可欠だ。日本は東西で断絶していて、各社の間も接続が弱い。国内がつながっていないのに、国際送電線をつなげるわけがない。競わないから、国際化する力も高まらない。これから考えるべきなのは、国際的な広域連系線のマーケットだ」

・・・エネルギー政策も外交問題なんだなあ。

原発だけを取り上げれば、正直もう勘弁してくれとなるが、現実的には大きな地政学的なエネルギー安全保障政策がまずあって、その中で今後の原発政策も位置づけられないといけないのだろう。

|

« さらば、「市民」総理 | トップページ | 秋元康が生んだシャインズ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/41375459

この記事へのトラックバック一覧です: 地政学的なエネルギー安全保障:

« さらば、「市民」総理 | トップページ | 秋元康が生んだシャインズ »