マルコ福音書を読んだ
聖書を読むなら、新約聖書の4つの福音書の中で一番短い、最初に書かれたマルコ福音書から始めるのが良いのでは、という専門家の意見(山形孝夫、土井かおる)を目にしたので、ならばと読んでみましたマルコ福音書。テキストは佐藤優・解説の文春新書(新共同訳)。
イエスの行う奇跡と教え、十字架に架けられるまでの物語が淡々と進んでいくが、何というのかどうも意味不明の言葉もあって、すんなりとは頭や心に入ってこない・・・。
大体、「悪霊」とか「汚れた霊」というのは結局何なのだろう? やたらに悪霊を退散させるイエス。まさにエクソシストなんだよなあ、この人。そして、「人の子」という言い方がまたわからない。(旧約に由来するメシヤ、救い主という意味を含む言葉らしい)
やたらと思わせぶりに語るイエス。その一方できっぱり語るときはいきなり、「はっきり言っておく」。これが、イエスの決めゼリフなんだなあ。(苦笑)
佐藤優の解説によると、マルコの「結び」の部分は、後代の加筆であると文献学的にはほぼ確定しているそうだ。つまり、復活したイエスが人々の前に姿を現す話は後に追加された部分で、もともとはイエスの遺体が墓の中から消えた、そこで終わっていると。しかし、空っぽの墓の中に座っていた、白い長い衣を着た若者って誰だよ。(苦笑)
訳のわからないところはありますが、まあとにかく聖書、やっと一部分だけ読みました。後は、キリスト教のストーリーを作り上げたパウロ、その手紙を読めば、とりあえず自分的には充分であろうと想定しております。
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