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2011年8月 5日 (金)

吉本隆明の反「反原発」

本日付日経新聞の文化面に、吉本隆明のインタビュー記事がある。原発について語っている部分を引用する。

「原発をやめる、という選択は考えられない。原子力の問題は、原理的には人間の皮膚や硬い物質を透過する放射線を産業利用するまでに科学が発達を遂げてしまった、という点にある」

「燃料としては桁違いにコストが安いが、そのかわり、使い方を間違えると大変な危険を伴う。しかし、発達してしまった科学を、後戻りさせるという選択はあり得ない。それは、人類をやめろ、というのと同じです」

「だから危険な場所まで科学を発達させたことを人類の知恵が生み出した原罪と考えて、科学者と現場スタッフの知恵を集め、お金をかけて完璧な防御装置をつくる以外に方法はない。今回のように危険性を知らせない、とか安全面で不注意があるというのは論外です」

・・・原理主義者吉本隆明は健在。科学技術の問題は科学技術の進歩で解決する、という科学技術そのものを肯定する姿勢も不変。良くも悪くもブレのない思想家ではある。

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