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2011年7月17日 (日)

ケプラーの宗教的情熱

惑星運行の法則を発見したケプラー(1571-1630)。その発見は後に、ニュートンの「万有引力」着想にもつながった。当時のヨーロッパは、宗教改革運動の進展に伴う混乱の最中にあり、ケプラーの晩年には、ヨーロッパ中を巻き込む大規模な宗教戦争である三十年戦争が勃発した。庇護者の死去により職を失い、母が「魔女狩り」にあうなど、公私ともに困難な状況の中で、天文学の研究を続ける意志を支えたのは、実は宗教的な情熱だった。『天才たちの科学史』(杉晴夫・著、平凡社新書)からメモしてみる。

これらの法則は惑星の運動を支配するばかりでなく、宇宙のすべての天体の運動を支配している。ケプラーは数学の力で、広大な宇宙を支配する法則を発見したのである。何という壮大な成功であろうか。

彼の驚嘆すべき情熱は天文学者、自然哲学者として、万能の神のご意志を天体の運行を通して知ろうとする願望によるものであった。

ケプラーは自然哲学者として、天体の運行を支配する法則を知ることにより、万能の神が大自然を創造されたご意志の一端を垣間見ることができたことに、著書のなかで手放しで感激している。

・・・ケプラーといえば、僕が思い出すのは昔の科学番組「コスモス」。ケプラーの生涯が再現映像で紹介されていて、最近DVDで見直した時も、この長編ドキュメンタリーの中で1、2位を争うくらい、印象的な場面だとあらためて感じた。そこでもやはり、神の創造した世界を探究するという意識が、ケプラーを突き動かしていたことが語られていた。

大ざっぱに言えば、キリスト教から科学と資本主義が生まれた。ケプラーは前者の、マックス・ウェーバーは後者のシンボル的な人物(または学説)だと思う。

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