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2011年6月 1日 (水)

日本の科学技術の強みとは

本日付日経新聞「経済教室」(異分野融合の強み生かせ)執筆者は、田中耕一・島津製作所田中最先端研究所所長。「ノーベルサラリーマン」田中さんの語る、日本の科学技術、ものづくりの強みについてメモ。

津波や地震のメカニズムはもちろんのこと、自然にはわからないことが数多くある。宇宙や地球の内部は当然、人間の内部ですら科学はその一部しか解き明かしていない。

にもかかわらず、我々にはもう学ぶべきことはないという過信や傲慢さがあったのではないか。

福島第1原発事故の背景には、技術への過信があったと思える。そもそも「絶対安全」な技術はあり得ない。

原発事故の拡大を防げなかった一因に、科学の異分野間コミュニケーション不足が挙げられる。歴史学者は約千年前に大津波があったことがわかっていた。異分野間の対話が十分であれば、少なくとも対策を考えていただろう。

今回の震災や原発事故を、科学技術が前に進むきっかけにすることが重要だ。そのときに強みになるのが異分野融合である。それはものづくりの現場で顕著である。
ものづくりの現場には、アイデアを出し合うという文化がある。様々な分野の人間が知恵を持ち寄ることで、新たな発想が生まれる。異分野の人々のチームワークから独創性が生まれるのである。(ノーベル化学賞を受賞したイオン化法は、電気の発想を化学に持ち込んだ成果である)

自然には未知の領域が限りなくある。化学は化学だけ、物理は物理だけというように各学術分野が研究するだけでは、未知の領域を解明しきれない。
裏返していうと、ものづくりの現場で異業種融合が進んでいる日本には強みがある。

今後、日本の科学技術にとって重要なのは、失敗を恐れないことだと考える。失敗しても挑戦し続けることが大切だ。

・・・いかにも「現場の人」らしい提言かと。

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