大連に行く
先週末、大連に行った。ほんとなら、まともに満州を訪ねたいところだが、ハルピンやら長春やらを回ると、やっぱり一週間は必要になるので、今回はとりあえず満州の「入り口」に立って、帝国主義の夢の跡でも見ておこうと、そんな旅のつもり・・・だったけど、行ってみたら大連は大都会なのだった。これじゃあ「ノスタルジー」を感じたくても感じられない。無理。
泊まったホテルから見た大連市街。右下の辺りが中山広場(ちゅうざんひろば)。丸い広場の周りを囲むように、古い洋風建築が並んでいる。赤みを帯びた茶色の建物が旧ヤマトホテル、その左の尖った塔のある建物が旧大連市役所だが、今ではものの見事に高層ビルの谷間に沈んでいる。何というのか、20世紀が21世紀の中に埋もれている感じ。
中山広場から放射状に延びる道路の一つ、魯迅路を5分程歩いたところに、旧満鉄本社の建物がある。重厚です。
今の季節は「アカシアの大連」なんだけど、これも市街には見当たらなくて、ちょっと郊外に出たところでたくさんの白い花の房と甘い香りに遭遇することができました。
旅順も観光したのだが、203高地も今では草木の生い茂る普通の山。日露両軍の司令官が対面した水師営会見所(復元)の隣には、レストランとみやげもの屋があるし、まあやっぱり帝国主義の時代は遠くなりにけりだな、当たり前だけど。
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