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2011年4月19日 (火)

UKライブ最終日(2011)

昨夜、UK来日公演を見た(川崎クラブチッタ)。全体的にはさすがの演奏だったが、ジョン・ウェットンの声の調子が悪くて、少々失望。エディ・ジョブソンがMCで、「ジョンは昨日今日と病院に行った」とか言ってた。ライブに参加した方のブログを見ると、15と16日、つまり初日二日目の調子は良かったみたいで、何かグヤジ~ぞ。

演奏曲目は、他にちゃんと書く人がいると思うので、自分は適当に記すと、インザデッドオブナイト、デンジャーマネー、アラスカ、スターレス、キャリングノークロス、ワンモアレッドナイトメア、シーザーズパレスブルース、ジオンリーシングシーニーズ、ランデブーシックスオーツー、ナイトアフターナイト、ナッシントゥールーズなど。

客の年齢層は当然高く、月曜日平日の夜だからスーツ姿の男性が多い。黒Tシャツの若者が集うメタルのライブとは全く違う(当たり前だ)。夜8時を15分程過ぎてから始まったライブは2時間を超え、終了したのは10時半頃。

UKリユニオン・ツアーと銘打たれてはいるが、バンドとして再結成したというよりは、ウェットン&ジョブソンの企画ツアーかな。4年前のアルカトラス名義のグラハム・ボネット来日みたいな。でも、演奏内容自体は紛れも無い「最後のプログレバンド」UKだった。その復活は、エイジアの復活よりもずっとずっと意義深~いものだと感じる。

今回のUKは3人でも4人でもない3.5人編成の感じ。ギターの人が滅茶苦茶控え目で、曲によってはいなくなっちゃうし。上手いんだろうけど、何か印象薄かった。ドラムスの人は、どっちかっていうとテリー・ボジオタイプの重くて音圧の強いドラミング。なので、デンジャーマネーはまんま再現という感じだったけど、UKファーストやキングクリムゾンの曲(ビル・ブラフォード)は少しイメージ違うかな~と。

P1040436

自分は1979年のUK公演を見た人間(写真はそのパンフから)。日本青年館で、演奏スタート直前に主催者側からライブ録音の発表と例の「UKコール」の要請があったな。ライブの最後、シーザーズパレスブルースの演奏、エディがヴァイオリンで息詰まるようなフレーズを激しく弾きまくっていた姿を思い出す。

32年前にUKを見た時は、少々物足りなさが残ったのを覚えている。それはおそらく、自分がキングクリムゾンの幻影に捉われていたからなのだろう。70年代ティーンエイジャーである自分の好きなロックバンドは、ディープパープルとキングクリムゾン。これは、おそらく典型的な日本人の趣味。そんな自分にとって、70年代半ばの(当時の)後期クリムゾンと第3期パープルの消滅は悔恨の種。70年代後半には、レインボーにパープルの、UKにクリムゾンの幻影を見ようとしていたと思う。しかしその気持ちは結局満たされなかった。その後、パープルもクリムゾンも「復活」はするのだけど、結局「第3期」も「後期」も再現されることはなかった。

時は流れて、5年前に「Burn」を歌うデイビッド・カバデールを見たし、今回は「Starless」を歌うジョン・ウェットンを見たので、70年代ティーンエイジャーのトラウマも1割くらいは解消されたかな。いや、そんなに執念深いわけじゃなくて、長生きしているといろんなことが起きるのだな、という感じです。

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