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2011年1月21日 (金)

近藤誠、「週刊文春」で再反論

近藤誠「抗がん剤は効かない」(文藝春秋1月号)に対する専門家の反論が「週刊文春」に掲載(1/20号)された、そのすぐ次の今週号(1/27号)で、近藤先生が再反論を展開。先の「反論記事」に挙げられた10の論点のうち、誤りとされた6つの項目について反駁している。

とはいえ、それらの論点はどっちかっていえばテクニカルな話であるゆえ、素人的にはスルーさせていただいて、最後に近藤先生が読者に勧めているのは、当然ながら文藝春秋1月号論文、同2月号対談、そして「反論記事」を読み比べることだ。近藤先生は、「反論記事」の本文中にも、「私の指摘・主張を認められている点が多々あります」と述べている(おそらく、このブログで1月18日にメモした「延命効果」の部分はその一つだろう)。その他、自分の指摘・主張に対して、一切無視を決め込んでいる論点も含めれば、「反論記事」との合意点は少なくない、という自負を示している。

それから、直接がんには関係ないけれど、記事の中で近藤先生が自身の「文章作法」について述べている部分をメモする。

私が一般向けに執筆する際重視するのは、正確さと分かりやすさの二点です。しかし、両者はしばしば衝突します。一般読者は専門用語に馴染みが薄いので、形式的正確さを追究すると、各専門用語のところで思考が途切れがちになる。そこで、実質的正確さを失わない程度で、専門用語を言い換えたり抽象化したりする作業が必要となるわけで、それこそが腕の見せ所だと思っています。

・・・お医者さんに限らず、専門家の方々には上記の点、よろしくお願いしますだ。しかし、今週は文藝春秋2月号、日刊ゲンダイ、週刊文春と、近藤先生の「追っかけ」になってしまったわい。(苦笑)

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コメント

腫瘍内科医です。
文藝春秋2月号の反論を作成しました。参考にしていただけたら幸いです。
近藤氏「抗がん剤は効かない」への反論II-③
http://s.ameblo.jp/miyazakigkkb/entry-10778130857.html

投稿: Sho | 2011年1月25日 (火) 15時50分

個人的には抗がん剤に嫌悪感を持っておりますが、拝読させていただきます。
有り難うございました。

投稿: donald | 2011年1月25日 (火) 21時06分

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