「シチリア」の映画
シチリアに行く前の予習?のつもりで、映画「シチリア!シチリア!」を先日見に行った。原題は「バーリア」。シチリアの州都パレルモ、その東にあるバゲリーアという町の方言名だそうだ。時代は戦中戦後、そのバーリアを舞台に、主人公の少年時代から初老の頃まで、家族の物語が叙事詩的に描かれている。しかしファシズム、コミュニズムそしてマフィアと、イタリアの戦後史が背景にあるせいか、イタリア人以外には感情移入がしにくいと思われる話の展開で、上映時間2時間半は少々しんどい感じもありました。
監督はシチリア出身のジュゼッペ・トルナトーレ。といえば有名なのは「ニュー・シネマ・パラダイス」。これもシチリアを舞台にした作品。実はこの正月休み、暇つぶしに「ニュー・シネマ・パラダイス」をDVDで観た。劇場公開版よりも50分も長いディレクターズ・カット、完全版というやつだ。泣ける「感動名作」という触れ込みではあったが、正直ただのメロドラマだった。もっと若い時に観たら、また違ったのかも知れないが。アマゾンのレビューを見ると、完全版よりも劇場版の方が好きだという人が多いけど、まあ~どっちにしてもそれ程の名作という感じはしなかったな。
どうも自分は、シチリアあるいはシチリア人を描いた映画といえば、「ゴッドファーザー」(PARTⅡ)ってことになっちゃうな。ま~基本的にはマフィアだから、これでシチリアのイメージを持たれたらシチリアの人は迷惑だろうけど。
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