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2010年12月12日 (日)

沖縄に米軍基地は必要か

昨夜NHKで日米同盟をテーマにした討論番組を放映していた。眺めていて思うのは、日本は「独立国家」として、外交・経済の中に軍事・安全保障を位置づけながら、自主的な戦略を打ち出さないといかんよね、てなことだ。

村上龍のエッセイ集『逃げる中高年、欲望のない若者たち』に、普天間問題に絡んだ意見があるのでメモしてみる。

わたしは、普天間に限らず沖縄の米軍基地が、どういう事態を想定して存在しているのかわからない。

沖縄に米軍基地が必要だと思っている人の多くは、日本を守ってもらうためと考えているかも知れない。

『半島を出よ』という作品を書いたときに、日米安全保障条約を読んでみたが、「在日米軍は日本防衛のために日本本土で戦う」などとはいっさい書かれていなかった。

北朝鮮が日本に侵攻してくるときは、当たり前のことだが、まず自衛隊が戦うのだ。

『半島を出よ』の取材では多くの自衛官から情報を得たが、誰もが口をそろえて、正規戦では北朝鮮など恐れるに足らないと主張した。沖縄の米軍・海兵隊が日本防衛のために駐屯していると思うのは、自衛隊に対して失礼な話だと思う。

沖縄にアメリカ軍基地が本当に必要だったら、沖縄の人たちが何と言おうとこれまで通り我慢してもらわなければならないし、必要ではないのだったら、アメリカがどう思おうとそう主張しなければならない。

アメリカは、台湾海峡有事に備えて中国を牽制するために沖縄に基地を残したいだろうか。アメリカは、経済・軍事大国となった中国との協調の道を探っている。戦争は経済的な利害の対立で起こる。だが米中の経済関係は利害対立しているどころか、相互補完的だ。

・・・というようなことで村上龍は、沖縄の米軍基地は日本にとってもアメリカにとっても必要ない、と淡々とした調子で書いている。

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