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2010年10月 4日 (月)

日本、核保有への意思

本日付日経新聞2面の記事「核保有、60年代に政府検討」からメモ。

1960年代後半に当時の佐藤内閣が核兵器の保有を極秘裏に検討し、旧西ドイツ政府と核を巡る協議をしていたことが3日、分かった。両国政府の協議に外務省から出席した岡崎久彦元駐タイ大使が日本経済新聞記者に明らかにした。岡崎氏は3日夜、「69年に日本と西ドイツで核兵器の開発を巡る協議をしたのは事実だ」と語った。

として、記事は「同日のNHK報道」の内容も紹介。これは3日夜の「NHKスペシャル」で、私も何となく眺めておりましたが、確かに岡崎氏の名前が秘密協議出席者(日本、西独各3人の外交官)の中にありました(本人の出演は無し)。

番組によれば、日本政府が核保有を考え始めたのは中国の核実験成功(1964)がきっかけという。ちょっと意外だったのは、戦後20年、敗戦国の日本も当時は「超大国」を目指していたということ。核兵器を持つことによって、日本も国家たらんとしていたみたいです。で、同じ敗戦国であるドイツの協力を得ようとしたのだが、当時の西ドイツは東西冷戦の最前線にあったため慎重姿勢だったと。結局日本は、アメリカの「核の傘」の下に入ることにしたのだが、これにより唯一の被爆国であるにも係らず、アメリカに気兼ねして国連における核軍縮決議に対して明確な賛意を示せないというジレンマを抱え込んでしまった。

最近の尖閣諸島問題の推移を見ても、どうも日本は国家としてどうよ、って感じがするわけで・・・あるいは40年前に核の保有を諦めた時に、日本は堂々たる国家となるチャンスを失ったのかも知れないと、少々不穏当なことを思ったりする。もちろん今どき堂々たる国家なんて時代遅れだよな、とも思うわけだが、近所には現実にいろいろ厄介な国家があるわけで、もう少しうまく立ち回ってよ、とか思うよ、やっぱり。

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