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2010年8月 9日 (月)

「コミュニティ」の話をしよう

今週の「週刊東洋経済」(8/14・21合併号)の特集は、実践的「哲学」入門。『これからの「正義」の話をしよう』の著者であるマイケル・サンデル教授のインタビュー記事からメモする。

私は行きすぎた自由市場と個人主義に批判的だ。個人主義はコミニュティや友愛、団結、そして共通善との間でバランスを取るべきだと思う。

コミュニティが強力であるためには、地方の中間団体が重要になってくる。労組や教会、シナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)、モスクといった宗教上のコミュニティ、女性団体、環境団体など、特定の公共問題に取り組むグループなどだ。
こうした団体は、
地方に根差しているだけでなく、人と人とを結び付け、市民の間に共通善を大切にする習性を育む。ここにこそ、コミュニティの存在意義がある。

グローバルエコノミー、インターネットの台頭という現代の情報技術により、人と人とのかわり方が変化し、健全なコミュニティを支えることができなくなっている。われわれは共通善を失いつつあるという危険にさらされているのだ。

コミュニティや社会的団結、共通善を「正義」の不可欠な構成要素とみるのが、私の持論だ。

・・・「市場の役割が、従来は非市場的価値によって支配されてきた領分にまで広がったことに懸念を感じている」という教授は現在、「市場の道徳的限界」をテーマとした著書を執筆中とのこと。アメリカにも、佐伯啓思先生みたいな考え方の人がいるんだな、って感じ。

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