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2010年3月 4日 (木)

湯浅誠の闘い

録画したNHKスペシャル「権力の懐に飛び込んだ男・100日の記録」を見る。昨年10月、元「派遣村」村長・湯浅誠が内閣府参与に就任。番組は、より良い失業者サービスの実現を目指した湯浅氏が、今年1月に辞任するまでの100日間を追う。

湯浅氏が目指したワンストップ・サービスは、役所の受付窓口が異なる職業訓練、住宅手当、資金貸付、生活保護のサービスを、ハローワーク一箇所で受けられるようにするもの。しかし、その試みは最初から行政組織の壁にぶつかる。各サービスの管轄が異なるために省庁間の調整が必要な事に加え、地方自治体からは負担増が嫌われる。それでも11月末に、215自治体が参加してワンストップ・サービスの一日試行が実現。ところが、PR不足から利用者は予想を大きく下回る。改善策を指示しても、現場の動きは鈍い。年末年始には公共の施設で緊急宿泊サービスを行うが、ここでも自治体や省庁間の調整に手間取る・・・。

年明け後、「絶対続けた方が良い」と訴える山井和則・厚生労働政務官の慰留を振り切って、湯浅氏は参与を辞任した。

行政組織に対する湯浅氏の言葉。

「まあやっぱり当事者の立場に立たないんですね。できないのか、やらないのか。いずれにしても立てない、ていうことがはっきりしちゃった」
「やる気がないとか、悪意があるという話では、たぶんない。すでに縮こまっちゃってるという面はあるかもしれない。もう先にできないだろうと思っちゃう。利害関係者が多くて、しかも公平性を担保しないといけない。世論の意向がもう少し固まってこないと、これ以上はムリだという面もあるわけですね」

・・・見てるとね、役人の動きに対する苛立ちが伝わってくる。なんかね、見てるだけでも疲れるわけだ。役人は手続きを熟知している人々だ。それが、この手続きをクリアすればできます、という話ではなくて、こういう手続きがあるから難しいです、という話になってしまう。とにかく融通が利かなくて物事が進まない。結局、役人は仕事を増やしたくないんだな、という感じしかしない。これじゃあ、くたびれちゃうのも無理はない。

でもね、山井氏が言った通り、これは続けるしか無い、続けるべきだ、とは思った。まあ自分には思うだけしかできないんだけど。

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