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2010年3月 6日 (土)

有吉九段の信念

先頃、引退が決まった将棋棋士の有吉道夫九段。74歳、現役最年長棋士でもある。3月3日付日経新聞夕刊のインタビュー記事からメモ。

将棋は頭脳スポーツでもあるから、瞬間の判断が勝敗に直結する。ただ、プロの対局には持ち時間があり、経験や勝負勘で補えるのではないかと思い、現役を続けてきた。若いころよりも60歳を過ぎてからのほうがよく将棋の勉強をした。それでも下り坂を止めるのは至難の業だった。

格好つけるなら、9年前に通算1000勝を達成した時が引退のしごろだった。ただ、自分の中では「将棋のことはまだ分からない」という思いがあった。クラスがどんどん落ちていくのは格好悪いが、「どこまでやれるか、自分が実験台になってやろう」という思いで続けてきた。

この年になると、自分ではできると思ってもできないことが多くなる。私がここまでやれたのは、修業時代の経験が大きい。伝統的な日本人の美意識には反するが、自分の信念でボロボロになるまで現役を続けてきた。信念を貫けたことには満足している。

・・・自分が将棋に熱心だったのは昭和50年代。その頃のA級棋士がいまどこのクラスか見てみると、A級及びB級1組にいないのは仕方ないとしても、B級2組では桐山九段が残留する一方、内藤九段と森九段は降級決定となっていた。降級先のC級1組には加藤一二三九段がいる。C級2組では有吉九段のほか、大内九段も引退決定だそうで、何か寂しさ混じりの感慨を抱いてしまう。有吉引退後は、内藤と加藤が70歳で現役最年長かぁ。お二人にも、最後まで順位戦を戦い抜く敢闘精神を期待しよう。

(追記)3月9日の順位戦最終局で有吉九段は敗れて、通算1000敗に到達。加藤一二三九段に続く2人目の大記録を残すことになった。

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