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2010年2月 1日 (月)

織豊ドラマは飽きない

大河ドラマ好きを自認する小谷野敦の新刊『大河ドラマ入門』(光文社新書)。その中で著者は、自分は織豊時代は食傷気味だが、一般の大河ドラマファンには、信長・秀吉・家康など有名武将を誰が演じるのかが楽しみになる、と書く。

自分も「一般のファン」なので、やはり三英傑をやる役者さんには興味があるし、何度見ても特に飽きるということはない。そもそも日本史は結局、信長・秀吉・家康に尽きる、という感じすら持っている。例の内藤湖南の言う「応仁の乱以後が今に通じる日本の歴史」であるならば、応仁の乱の後に最初に秩序を打ち立てた信長・秀吉・家康の影響下に今も我々はある、と言ったっていいくらいだ。日本人は愛知県(尾張・三河)に足を向けて寝られないぞ(・・・それは言いすぎやろ)。

さて、著者は、高橋幸治と緒形拳は信長・秀吉のゴールデン・コンビ、家康を2度演じた津川雅彦は名優といって良い、と評する。概ね同意。津川雅彦はあのギョロ目だけで家康だ、と思っちゃう。信長と秀吉については、自分も著者と同じ『国盗り物語』が大河の見始めなので、高橋英樹と火野正平(そして近藤正臣の明智光秀!)に馴染みはあるのだが、幸治と緒形が「ゴールデン・コンビ」という評価に異議は無い。

ドラマの主役としての家康を演じた滝田栄は、面長でとても家康に見えなかった、という意見にも同意。自分の感じでも、他に武田信玄が中井貴一、足利尊氏が真田広之だから、何で主役になるとみんな馬面になるのか(笑)と思ったことがある。

女優では、なぜか著者は言及してないが、松原智恵子のお市の方(『国盗り物語』)は、「戦国一の美女」としてこれ以上は望めない配役だろう。また、深田恭子の茶々(『天地人』)も「美しすぎる」淀殿だった(著者の評価は低いけど)。それから戦国じゃないけど、著者は小池栄子を「大河史上最高の巴御前」と激賞。確かに、『義経』は終わりの頃ちらっと見ただけの自分も、小池栄子かっちょいい、似合ってる、と思いましたね。

まあ自分は織豊の話は何度見ても飽きないので、いつか秀吉の天下統一過程を詳しく追うドラマが見てみたい。本能寺の変から始まって、山崎(VS明智光秀)、賤ヶ岳(VS柴田勝家)、小牧・長久手(VS家康)、四国(VS長宗我部)、九州(VS島津)、関東(VS北条)、朝鮮侵攻、そして関ヶ原まで、主役は秀吉というか秀吉軍団、加藤清正、福島正則、小西行長、石田三成、大谷吉継なども含めた群像劇にする。他にも伊達、上杉、真田も絡んでくるし、朝鮮侵攻ではもちろん李舜臣も登場させる。うわー豪華だなー(妄想)。これなら多くの地方が関わるから、各武将の地元が万遍なく盛り上がるぞ。で、ホームドラマ的要素は排除。視聴率は低くてもいいから骨太のドラマにするのだ。すぐにとは言わないが、向こう10年のうちに見れるといいな。

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