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2009年12月 7日 (月)

最初の捕虜、その後の人生

昨夜のNHKスペシャル「真珠湾の謎」は、最近発見された、海底に沈んだ特殊潜航艇を中心に内容が構成されていた。1941年12月7日に真珠湾に突入した特殊潜航艇は5隻。2人乗りで、計10名の若い軍人が出撃。うち9名は帰らぬ人となったが、大本営は彼らを「九軍神」として祭り上げる一方、ただ一人捕虜となった酒巻少尉の存在を隠蔽した。生き残った少尉はその後どうなっちゃったのかなあと思ったら、ウィキペディアにちゃんと項目があって、つい10年前まで存命だったので「へぇ」という感じだった。

酒巻和男さんは1918年生まれ、1940年に海軍兵学校を卒業。
真珠湾攻撃では乗っていた潜航艇が座礁、自爆装置を仕掛けて同僚と共に脱出。漂流中に同僚は行方不明となり、酒巻少尉は海岸に漂着して捕虜となった。太平洋戦争における最初の日本人捕虜である。
日本軍、日本人が「生きて虜囚の辱めを受けず」という考え方に洗脳されていた時代。酒巻少尉も捕虜収容所で自決を試みるが思いとどまり、他の日本人捕虜にも自決を止めるよう説得。通訳としても働き、アメリカ軍関係者にも賞賛された。
終戦後の1946年に復員後、トヨタ自動車に勤務。ブラジル現地法人の社長も務める。1987年退職。1999年81歳で死去。

・・・終戦直後に本を出した以外は、戦争や捕虜生活について多くを語らなかったらしい。戦時中は捕虜、戦後は大企業サラリーマン。何とも数奇な人生を送られた方だなという思いがする。

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