« ドルの大底は74円(若林栄四) | トップページ | 最初の捕虜、その後の人生 »

2009年12月 6日 (日)

トラ・トラ・トラや!

日本海軍の真珠湾攻撃を描く映画「トラ・トラ・トラ!」から学ぶ、リスク情報をトップに伝えることの重要性。日経新聞11月30日付コラム記事「リーガル映画館」(中島茂・弁護士)からメモ。

ハワイの真珠湾に対する奇襲は1941年12月7日早朝(米国時間)に始まったが、様々な予兆があった。

早朝、米軍の1隻の駆逐艦から本部に「真珠湾の入り口で敵潜水艦を発見、攻撃を行った」との報告が入ってくる。本部の担当者は直ちに上官に報告するが、上官は「見誤りも多いからな。警告を出すのは確認してからでいい」と司令官に伝達しない。

1人のレーダー担当者は真珠湾に向かってくる無数の飛行機を発見。情報センターに「北方から大編隊が接近中」と報告する。それこそ日本軍の攻撃隊だったのだが、センターの上官は「それは心配ない」と取り合わない。偶然、同じ時刻に米軍の爆撃機が本土から飛来する予定があり、友軍と勘違いしたのだった。

結局、米軍は奇襲にまったく気付かず、真珠湾に停泊中の艦隊は大打撃を被ってしまう。こうした事態を避けるためには、兆しを示す情報について、現場は重要か否かの判断を加えることなく、未確認であっても直ちにトップに伝える仕組みが必要だ。

・・・映画の中で空襲が始まった後にも、潜水艦の件の担当者と上官のシーンがある。本部に駆けつけた上官。事務所の窓の外には炎と煙に包まれる真珠湾。呆然とする上官に向かって、担当者は「確認したいと言いましたね。見てください!これで確認できたでしょう!」と言い放つ。(昔テレビで見た吹き替えで、そんな感じのセリフでした)

ハワイの中で現場と管理の意思疎通に齟齬があったことに加えて、ハワイとワシントンの間でも情報を共有する意識に距離があったことが、映画には描かれている。組織内、組織間のコミュニケーションの問題は今も昔も、戦時でも平時でも、アメリカだろうが日本だろうが、変わらないと思える。

(真珠湾に突入した小型潜水艦のことは、今夜のNHK番組でやってた。日本海軍は戦争の始めから「特別攻撃隊」を作って、作戦後は彼らを「軍神」として祭り上げたという事で、海軍も相当罪深いよ)

|

« ドルの大底は74円(若林栄四) | トップページ | 最初の捕虜、その後の人生 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/32498029

この記事へのトラックバック一覧です: トラ・トラ・トラや!:

« ドルの大底は74円(若林栄四) | トップページ | 最初の捕虜、その後の人生 »