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2009年12月12日 (土)

「カティンの森」事件

アンジェイ・ワイダ監督の映画「カティンの森」を観た。

う~む、やっぱり何の救いも無い映画だった。(しばし絶句)

購入したプログラムを見ながら、「カティンの森」事件について記す。

第二次世界大戦下、場所はソ連領内のカティンで1943年春、当地を占領していたナチス・ドイツが森の中に埋められた大量のポーランド将兵の遺体を発見。その数およそ4,000人。ドイツはソ連が行った捕虜虐殺であると発表したが、ソ連は否定。カティン奪回後は、逆にドイツの犯行であると主張した。戦後、ソ連の衛星国となったポーランドでは、「カティン」を語ることはタブーとなった。長い年月が過ぎて冷戦終了後の1990年、ようやくソ連は自国の犯行であることを認め、ゴルバチョフ大統領が謝罪。1992年にはロシアのエリツィン大統領が、スターリンの命令によって行われたことを言明した。

明らかとなった事実。1939年9月、ドイツに続きポーランドに侵攻したソ連は、翌1940年4-5月に、捕虜とした将校1万人以上を殺害して、遺体をカティン他3ヶ所に埋めた。

終戦直後のニュルンベルク裁判でも、カティン問題への責任追及は行われないまま終わったという。勝者の犯罪は裁かれることは無く、罰を受ける者は誰もいなかった。

映画の最後に、その虐殺再現場面が置かれる訳だが、次から次へ処刑というか殺害を機械的に「処理」していく無慈悲な有り様は、人間がどこまで残虐になれるのかという一例を示している。この事件は、スターリンという、猜疑心の強い粛清マニアにも思える男が最高権力者の地位にいたために起きた、のだろうか。確固とした理由も乏しいまま、組織的な大量殺人が行われたと見えるだけに、得体の知れない恐怖感を抱かせる。

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