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2009年11月23日 (月)

太閤検地のチカラ

日経新聞「やさしい経済学」、目下の連載(日本の「長い近代化」と市場経済)は中林真幸・東京大学准教授が執筆。本日付の第2回から以下にメモ。

鎌倉時代から室町時代にかけての生産技術の向上は、農民の努力による生産性増大の可能性を広げ、実際に生産性は顕著に増大した。拡大した土地の収穫(利回り)への請求権を巡り、一揆が頻発した。生産増加分の一部を農民に与えることは、さらなる生産性増加の誘因となるので、長期的な税収増大にはむしろ望ましい。闘争の時代を経て、税率を一定として農民の請求権を保護する契約が、村と領主の間に結ばれるようになる。

こうした慣行を土地所有制度として整備したのが、豊臣秀吉の太閤検地だった。すべての田畑は政府に登記され、農民の耕作権は保護された。

この制度は江戸幕府に継承され、所有権を保証された農民たちは、農業技術の向上や購入肥料の増加など、経営者としての努力を土地に注ぎ込んだ。

ある資産の所有権とは、その資産を自由に利用する裁量権と、利用の結果として生ずる利益も損失も引き受ける請求権からなる。リスクという結果責任を引き受ける者には、所有権を保証することが望ましい。秀吉は所有権を引き受ける強い農民に賭けたのである。

・・・農民のやる気を引き出した秀吉。さすが農民出身の天下人。グレートだぜ。

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