« 日本は「NDC」 | トップページ | 大谷吉継の首塚 »

2009年10月30日 (金)

内田樹の「婚活」批判

「チームを作れない若者よ、結婚して修行せよ」と唱えるのは、内田樹・神戸女学院大学教授。しかし内田先生は「婚活」には批判的。雑誌「SIGHT」秋季号掲載のインタビューからメモ。

僕は婚活なんて推奨してませんよ。婚活っていうのは、世界のどこかにベスト・パートナーがいるから一生懸命探しましょうっていうイデオロギーでしょ。僕はそれとは違うもの。誰と結婚しても同じですよって言ってるんです。目の前にいる異性10人のうち7人とだったら「まあ、結婚できるかな」と思えるようになれたら「人生の達人」だって(笑)。

婚活というのは就活と同じなんですよ。「適職」っていう言い方があるじゃないですか。要するに、「世界中であなただけにしかできない仕事がどこかにあるから、それを求めて探し続けなさい」っていう。この「適職イデオロギー」と、婚活の「ベストパートナー・イデオロギー」って、実は同じロジックでできているんです。「この世界にあなただけの、赤い糸で結ばれた宿命のパートナーがいます」と。就活と同じでしょ。

それに対して、僕は「誰と結婚してもあまり変わらないんだから、いいから早く結婚しなさい」って言っているわけです。全然、悲観的じゃないですよ。むしろ楽観的なんです。どんな人にもみんなそれぞれ「いいところ」があるんだから、「いいところ」を見つけて、そこを軸に共同生活してゆけば、まあなんとかなるんじゃないのって。

・・・なるほど、これはなかなかリアリズムというか、ポジティブな智恵ですな。

「適職」にせよ「ベストパートナー」にせよ、人生における最高最適を目指す理念は、その現実性が低い場合には往々にして、人生に対して抑圧的なものとして働く・・・そんな逆説を孕んでしまう理念が、「イデオロギー」と呼ばれてしまうのだろう。

|

« 日本は「NDC」 | トップページ | 大谷吉継の首塚 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/32004487

この記事へのトラックバック一覧です: 内田樹の「婚活」批判:

« 日本は「NDC」 | トップページ | 大谷吉継の首塚 »