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2009年9月25日 (金)

パラダイムは転換したか

昨年秋の金融危機の最中、「日経ヴェリタス」は「金融から実物」へのパラダイム転換という仮説を提示(連載記事「危機原論」)。ほぼ一年が経過して、今週号(9/20)ではその検証を行っている(執筆者は末村篤・特別編集委員)。以下にメモ。

仮説:中国経済の行方が世界の命運を握る。
現状:アジアの成長は目下、持続している。

仮説:デレバレッジ、リレギュレーションによる金融の収縮で、金融資本主義は終わりを迎える。
現状:危機を脱したとはいえない現状で、再発防止の金融規制は今後の課題だ。

仮説:米国の貿易赤字と日本・中国の貿易黒字が縮小すれば、表裏の関係にある黒字国の貯蓄が赤字国の米国に還流する国際資金移動も縮小する。
現状:確かなのは、米国がラストリゾートとなってモノとカネが循環する世界経済の構造が壊れたことだろう。米国はモノを輸入してカネ(国債や政府保証債)を輸出するかのような経済運営を続けられなくなりつつある。オバマ大統領や側近は「消費と金融と輸入」から「貯蓄と生産と輸出」へ、国家の経済モデルの転換を訴え始めた。

仮説:日本の禍期は日本の好機でもあり、日本再評価はあり得る。
現状:期待込みの「金融から実物」のパラダイム転換で、日本は重要な役割を担う資格があるが、兆しはあっても確かなトレンドとはいえない。

・・・アジアの成長が続くことに疑いはない。しかし、金融資本主義の終焉とグローバルインバランスの是正については、それこそ「兆しはあっても確かなトレンドとはいえない」感じがする。そして日本の再生も、まだまだ手探りの段階かなと思う。

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