« 「リーマン後」の10大ニュース | トップページ | 「再分配」政策の失敗 »

2009年9月 4日 (金)

そして自民党は「消滅」した

毎日「今日の民主党」「今日の鳩山さん」が伝えられて終わったような一週間。

報道は熱心とはいえ、そこから「政権交代」の熱気という程のものは感じられない。むしろ事態は淡々と進んで、国民は静かに見守っているという感じがする。

今回の選挙で違和感を覚えたのは、「財源」問題や「成長」戦略が問われたことだ。誰か頭の良い人が考え出したことなのだろうが、一般庶民には殆ど判断しようのないことに思える。庶民の一番の関心は「年金」や「医療」で、これが高齢化国家の現実だろう。

さて、「政権交代」実現により、政権選択の可能な二大政党制も確立された、と思いたいところではあるが、実態はどうかなあ。理念の違う政党が選挙を戦った結果というよりも、年寄りの政党が(相対的に)年若い政党に敗れたという、「世代交代」の意味合いが強いと思えるからだ(・・・それにしても政界的には「小娘」ばかり当選するのも何だかな)。本当の二大政党制になるためには、やはり理念を同じくする人が結集する政界再編が必要だろう。ただ、じゃあ何が対立軸になるのかというとよく見えない。二大政党制の本家である英米だって、例えば経済政策的には二大政党の違いは小さくなってきている印象だし。日本の場合は憲法改正が対立軸になるとも言われてはいたけれど、何かタイミングが過ぎてきている感じもする。後は外交政策になるのかなあ。しかし誰も対米従属で良いとは思ってないしね。

「冷戦」と「高度成長」を起点に成立した自民党は、とっくの昔に時代遅れの政党になっていた。高い支持率に支えられた小泉首相は「改革」を進めて、自民党を事実上「ぶっ壊した」。その結果、小泉改革後に方向性を見失った自民党には、もはや昔に戻るパワーも改革を受け継ぐ人材も乏しく、総理総裁が毎年変わるなど混乱と衰弱が続いた。そしてとうとう、小泉退陣後3年で自民党は事実上「消滅」してしまった(・・・党をぶっ壊した当人は引退してしまった訳で、良くも悪くも鮮やかな出処進退ですな)。自民党が復活するためには、単純に若返りと人材育成が必要だろう。しかし、それには時間がかかる。ということは、今度は民主党が長期政権を担うことになってもおかしくない。でもそうなると、結局二大政党制というのも形ばかりのものになっちゃうか。

それにしても細川首相の非自民連立政権から16年か。長かったなあ。

|

« 「リーマン後」の10大ニュース | トップページ | 「再分配」政策の失敗 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/31235630

この記事へのトラックバック一覧です: そして自民党は「消滅」した:

« 「リーマン後」の10大ニュース | トップページ | 「再分配」政策の失敗 »