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2009年6月 7日 (日)

ハードロックとクラシック

先日、音楽評論家の黒田恭一氏が亡くなった。小生はクラシックはホントにたま~にしか聴かないため、氏の本業における功績がどれほどのものか正直言って分からない。が、氏はハードロックとクラシックの接点を語れるという、その一点だけでもう充分すぎるほど記憶に残る評論家なのであった。月刊のロック雑誌「BURRN!」に「クラシックボックス」というコラム記事を20年以上、連載。ロックファンへのクラシック「啓蒙」に多大な功績があったのではないかと思う。以下のメモは、企画ものCDとして(もう20年も前になるのか)製作された「クラシックス・フォー・ヘヴィメタル・キッズ」解説書掲載の酒井康との対談から。

酒井:様式的にヘヴィメタル(HM)とクラシックって、近い所があるような気がするんですが、先生いかがですか?
黒田:うん、近いと思いますね。このクラシックス・フォー・ヘヴィメタル・キッズのシリーズで取り上げられた曲目は、これといった傾向というのは必ずしもない訳ですけれど、敢えて言えば、モーツァルトとかハイドンといった優雅な音楽っていうのは彼等の中に残り難いんじゃないかって気がしますね。逆にバッハなんかはすべての音楽の骨格みたいなものですから、どういう風にやっても音楽になるっていうことで残り易いと思う。
HMで持ってくるクラシックの音楽というのは、HMと同種類の熱狂を内にはらんだものが多い訳です。一番いい例が「威風堂々」ですよ。これ、ロックにはうってつけの音楽だけれど、HMにはエネルギーの噴出が必要不可欠な訳で、クラシックのレパートリーの中には、それと近いものがたくさんあると思いますよ。

酒井:先生は何でHMに肯定的なんですか? 普通、クラシックの評論家の方はHMなんて聴くことありませんよね。
黒田:肯定的っていったって、否定的になる理由なんてないし・・・・・・。ひとつだけ誤解のないよう言っておきたいんだけれど、ぼくはHMにクラシックの引用があるから好きなんじゃないですよ。確かにクラシックのファンの方はクラシック以外、何も聴かないっていう人も多いけれども、ぼくの場合、酒井さんにACCEPTっていうバンドを聴く機会をつくっていただいたっていうこともあって、クラシックで味わうのと同じ種類の熱狂をHMに見つけることが出来た訳ですよ。これはやはり、HMとクラシックが音楽の魅力として共通するものを多く持っているっていうことなんじゃないかな。

・・・来月の「BURRN!」誌には、おそらく追悼記事が出るのだろうな。小生も哀悼の意を表したい。

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