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2009年6月27日 (土)

ケインジアン対新古典派?

ニューケインジアンと新古典派は「対立」している、という訳ではない。『経済成長って何で必要なんだろう?』(光文社)の「序章」から、飯田泰之・駒澤大学准教授の発言をメモ。

ニューケインジアンというグループが生まれたのが80年代、そして90年代末には主流派のなかの主流派になります。ちなみにもう一つの主流派は新古典派、または新新古典派です。しかし、現在ではニューケインジアンと新古典派では分析手法はまったく同じなんです。

いずれのグループも景気変動はショックに対する経済システムのリアクションであると考えます。違いは景気を動かす最大のショックは何かという点ですね。新古典派は生産効率の変化が最大の源泉だと考える。生産技術が変わったり、労働者の能力が変化したことによって効率が変化し、その結果景気がよくなったり悪くなったりすると考えます。一方、ニューケインジアンは生産効率の変化は景気変動の「結果」だと考える傾向があります。むしろ景気変動を起こすショックは需要や政策によって生じていると考える。この両者は排他的なものではなくて、どちらが量的に重要かで意見が分かれているんです。

その結果、新古典派はあくまで生産側の効率やシステムなどが変動の原因だから、さらなる市場システムの純化によって経済問題は改善すると考える。一方のニューケインジアンは問題解決のためには市場システムがしっかり稼動することが重要で、そのためにはちょっと手を加えなければいけないと考える。あくまで市場システムが回ることが重要だという点については両者に違いはありません。

・・・どっちにしても、経済学は「市場が基本」ってこと。当たり前っちゃ当たり前ですが。

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