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2009年2月 2日 (月)

ウェストファリア条約

「週刊東洋経済」の連載記事「知の技法・出世の作法」(執筆者は佐藤優)では先週から、高校教科書を使って国際政治を理解することをテーマにしている。今週号(2/7)で取り上げられているのは「国際政治の原点」ウェストファリア条約。以下にメモ。

国際政治について語る際に絶対に記憶しておかなくてはならない基礎知識がある。たとえば、近代国際政治の枠組みを創った1648年のウェストファリア条約だ。

〈1618年、オーストリアの属領ベーメン(ボヘミア)の新教徒が、ハプスブルク家によるカトリック信仰の強制に反抗したのをきっかけに、三十年戦争がおこった。三十年戦争は、宗教的対立をこえたハプスブルク家対フランスの戦いでもあった。三十年戦争は1648年のウェストファリア条約で終結し、ヨーロッパの主権国家体制は確立された〉(『詳説世界史 改訂版』山川出版社)

〈国際社会が形成されたのは、17世紀のヨーロッパからであるといわれる。ドイツ三十年戦争の戦後処理のために、ウェストファリア地方で開かれた講和会議(1648年)で、ウェストファリア条約が締結された。この会議には当時のヨーロッパのおもな国々の代表が集まり、たがいに平等で独立した主権を認め合った。一定の領土があり、そこに国民としての一体感を持った人びとが国民国家を形成し、政治的な決定をみずからの手でおこなうことのできる主権を持っていることが、近代国家の定義である〉(『詳説政治・経済』山川出版社)

21世紀の現在においても、国民主権システムの限界がいろいろ語られる。確かにアルカイダ型に国境を越えてテロ活動を行う分子は国家主権を尊重しない。しかし、このような国際テロリズムに対する措置も、基本的に国民国家の枠組みで行う。ウェストファリア条約で築かれた国際社会の基本的な「ゲームのルール」は今日でも有効である。

・・・グローバル時代を生きるビジネスマンの必読書は世界史教科書なのだ。

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