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2009年2月24日 (火)

人間と市場は「合理的」か

未曾有の金融危機の中で、「人間は合理的、市場は効率的」という学問的前提が改めて問われている。本日付日経産業新聞掲載「行動ファイナンス理論①」からメモ。

今、世界の金融市場は百年に一度といわれる大きな混乱に直面している。その背景には、金融工学の考え方が機能しなかったことがある。金融工学の出発点は「人間は合理的で市場は効率的なため、統計や確率によってリスクを管理できる」との前提条件だ。

実際の金融市場の動向を見ると、金融工学の考え方では説明できない現象が多い。一例が金融資産のバブル化だ。人間が合理的であれば、理屈に合わない高値で金融商品を買うことはない。金融工学の理論によればバブルは発生しない。現実には、性懲りもなくバブルは起きる。なぜか。それは人間が強欲だからだ。

金融市場の動きを見るには、人間の心理を考えることが最重要になる。伝統的な金融工学理論への批判もあり、注目され始めているのが「行動ファイナンス理論」だ。この理論は「人間はいつも合理的とは限らず、人間がつくる市場も常に合理的とはいえない」ことが出発点となる。

・・・金融工学も含めて、広い意味の経済学は「合理的な人間」を前提にしている。しかし人間は非合理的に行動する存在とは言わないまでも、人間の行動が完全に合理的だとは誰も思わないだろう。そういう意味で、経済学的前提は「非現実的」であることは否めない。

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