« 田村淳は歴史好き | トップページ | 「エロイカNAVI」ゲット! »

2009年1月10日 (土)

輸出立国モデルに限界

米国の過剰消費体質が変わると、輸出立国が成り立たなくなると指摘するのは水野和夫・三菱UFJ証券チーフエコノミスト。本日付日経新聞記事「世界この先・サバイバビリティ」のインタビューからメモ。

米国の国内総生産(GDP)に占める消費の割合は、日本や韓国、ドイツなどの輸出の対GDP比率と連動している。輸出立国では相手国の消費が減退すれば、国内の設備投資と輸出の落ち込みに直面する。ここ数年の日本の実質GDP成長率に対する寄与度を見ると、輸出と設備投資でほぼ2ポイント押し上げている。米国の消費が落ち込めば、日本は成長の源泉の多くを失ってしまう。

米経済の落ち込みが一時的なものなら、日本企業の収益もいずれは回復する。しかし米国には「世界の消費者」や「最後の買い手」を担うパワーがもはや残っていない。今の不況を乗り越えても、かつてのような勢いの個人消費は復元できない。

米国は住宅バブルで蓄積した過剰をこれからそぎ落とすことになる。その間はマイナス成長が続く。中国などの新興国がけん引役を担うにはまだ時間がかかるため、世界経済は停滞期を甘んじて受け入れざるを得ない。

米国が平時に戻っても、日本を待ち受けているのはゼロ成長だ。我々は景気が回復しても生活水準が改善しない時代を迎えている。

・・・かつて80年代、前川レポートがまとめられるなど国策として内需拡大が提唱されたのだが、結局は膨張したバブルに頼った消費ブームで終わり、輸出主導型から内需拡大型へと経済体制を本格転換することのないまま現在に至ったツケが、ここにきて噴出しているようにも思える。

|

« 田村淳は歴史好き | トップページ | 「エロイカNAVI」ゲット! »

コメント

■インタビュー:世界経済の構造変化進む、日本は内需拡大への改革必要=北山・三井住友FG社長-やはり内需拡大は当然の理屈か?しかし?
こんにちは。内需拡大は当然の帰結だと思います。私は、ここ当面半年から1年くらいは、道路を整備するなどのばら撒き型の従来の内需拡大策も功を奏すると思います。ただし、いつまでもそれだけではいずれ行き詰ると思います。やはり、20世紀末から全く別次元の社会に突入してしまった、新たな社会に対する新しいインフラやシステムの整備をすべきであると思います。政府に関しては、インフラなどの整備はできますが、そのインフラの上で実際にシステムをつくりあげるは、民間企業だと思います。特に社会問題の解決にあたるNPO(民間非営利企業)が大活躍する必要があると思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009年1月11日 (日) 11時40分

yutakarlson様、三井住友FG社長インタビューのほか、NPOの重要性など、いろいろな御教示有り難うございました。

投稿: donald | 2009年1月11日 (日) 23時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/26997645

この記事へのトラックバック一覧です: 輸出立国モデルに限界:

« 田村淳は歴史好き | トップページ | 「エロイカNAVI」ゲット! »