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2008年12月26日 (金)

VaRって有効なの?

本日付日経新聞、投資・財務面のコラム記事「株価 金融技術の限界・下」からメモ。

金融危機で投資家のリスク管理は根本から揺らいだ。金融機関はバリュー・アット・リスク(VaR)と呼ばれる統計的手法で株、債券などの損失可能性を予測し、資産配分している。1978-2007年の30年間の日経平均の値動きを前提に計算すれば、一日で5%以上動く可能性は一万分の一以下。これを「無視しうる頻度」と判断して、見合った資金を投じていく手法だ。

バリュー・アット・リスク(VaR):金融資産を運用する上でのリスク管理手法の一つ。株、債券などの過去の値動きを統計的に分析し、今後のある期間において、一定の確率で生じる最大の損失額を推計する。取り寄せるデータは数年程度の場合もあれば、数十年にわたることもある。投資家はVaRの大きさに合わせて、資金の投入量やポートフォリオの構成を決める。比較的計算しやすいことや応用が利くことなどから、多くの金融機関がリスク管理に利用している。

現実には、10月は取引があった二日に一回の頻度で5%以上の騰落を記録した。一番下げがきつかった16日の下落率(11.4%)について、発生確率を逆算すると224京年(京は兆の一万倍)に一回という天文学的数値となった。

農林中央金庫は積極運用が裏目に出て、9月末時点で有価証券の含み損が約1兆5000億円に拡大した。期待していたVaRなどによるリスク管理は機能しなかった。

経済環境が良好な時期のデータに基づいて行動すると、過大なリスクを負いがちだ。「定量モデルに依存するだけでなく、定性的な判断を重視する必要性が高まっている」との指摘もある。

・・・投資を行う前に、統計の確度を高めるため充分に長期間のデータを集めようとしたら、命がいくつあっても足りないな。(苦笑)

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