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2008年9月24日 (水)

投資銀行の「バブル」経営

今週の「週刊エコノミスト」(9/30号)の特集記事は「米国金融崩壊」。倉都康行氏(『投資銀行バブルの終焉』著者)執筆コラムからメモ。

レバレッジへの寛容さや利益への飽くなき追求、格付けという偶像崇拝への傾斜、流動性への盲信などによって醸成されたバブルが、サブプライム問題で破裂した。
(同時に)投資銀行の経営に内在するバブル性が引きずり出され、そのビジネスモデルが問われている。

誤解を恐れずに言えば、バブルは金融ビジネスにとっての「怪しい友」である。収益面で楽しませてくれる一方、つきあい方を間違えるととんでもない目に遭う。投資銀行はこの友人とともに発展してきたと言えるのではないか。(その時々の市況環境に応じた金融商品、ジャンク債や資産担保証券などを販売して収益を挙げてきた)
ところが、その過程において、投資銀行の商品開発は、次第にニーズに対応するものから、ニーズを作り出すものへと怪しく変質し、サブプライム問題ではバブルを演出する側に立ってしまった。

バブルを作り出しながら生き延びる戦略は、永続しないビジネスモデルである。
当局によって金融支援を受ける投資銀行に、レバレッジ規制やディスクロージャー強化などが要請されるのは確実だ。実体経済から遊離したビジネスで利益を生み出せる環境の復活は期待できない。今後、投資銀行はM&Aのアレンジャーなど特定部門に特化する企業を除いて、商業銀行の1部門として内在する形に収斂していくのではないか。

・・・まさに投資銀行というビジネスモデルは自壊作用を起こして破綻し、投資銀行バブルは終焉を迎えることとなった。資本取引の自由化を進めて投資銀行にビジネスチャンスの拡大をもたらした、英米主導の「新自由主義」も曲がり角を迎えているとしたら、投資銀行の蹉跌は「冷戦後」という時代の終わりすら示しているような気がする。

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