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2008年9月14日 (日)

グリーンスパンの見立て

グリーンスパン・FRB前議長は、『波乱の時代』ペーパーバック版に書き加えたエピローグの中で、サブプライムローン問題に端を発する今回の金融危機が収束する時期はまだ先であるとの見方を示している、とのこと。今週の「日経ヴェリタス」(9/14付)記事から、グリーンスパン氏の言葉をいくつかメモする。

「歴史を見ると、リスクの過小評価が長引いた時期はいくらでもある。問題はそれがいつ、毎度のように突然の終わりを迎えるのかであった」
「(バブル崩壊の)恐怖心は(バブル膨張の)陶酔感よりもずっと強い力を持っているのである」

「(今回の金融危機は)私が過去に見たどの危機とも違う。銀行業界と証券業界の主要部分を同時にマヒさせてしまったからだ」
「計上した評価損が銀行の実際の損失を正確に反映したものかどうかは今後何ヵ月も分からないだろうし、おそらくは何年も分からないだろう。この不確実性だけでも、今回の危機が完全に収束するまでにはまだ時間がかかることを意味する」
「米国の住宅が実際にどの程度の価値を持つのかは今後1年かそれ以上にわたって分からないだろう。従って不確実な状況はしばらく続く」

「冷戦後のディスインフレの圧力が徐々に消え、インフレ圧力が幅広い分野にあらわれてきている。これが手に負えなくなるのを防ぐことが今後、世界各国の中央銀行にとって主要な課題になるだろう」

・・・金融危機後の世界はインフレが復活する。その予測が意味するのは、世界のほぼ全域に市場経済が広がり、競争激化や労働コストの低下で物価が安定し、新興国で膨らんだ余剰資金が市場に流れ込んで金利が低下し、バブルの膨張と破裂が繰り返された「冷戦後」の時代の終わりでもある。

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