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2008年7月 4日 (金)

『遺品整理屋は見た!!』

日本初の遺品整理業者である「キーパーズ」、その創業者である吉田太一社長の書いた本が『遺品整理屋は見た!!』(扶桑社)。2年前に第一弾が出ていたそうだが、今回の第二弾では、死体の巨匠?上野正彦氏との対談も収録されていたので購入。

とりあえず経験談の中心は孤独死や自殺。死後何日も経って発見される死体からは死臭が漂い、暑い時期は蛆がわき蝿が飛び、血や体液やらが部屋の中に広がる。その凄惨な現場に飛び込んで、清掃作業を行う吉田社長ほかキーパーズの社員たち。仕事を進める中で、故人の人柄や故人を巡る人間関係の一端を垣間見るような経験もする。

いやあ人間って死んだらホントに速やかに片付けなきゃいけないもんなんですね、とか思う。とにかく放置してたら腐っちゃうわけだから。独り者のワタシも今んところ現役なので、急死したら会社の人に発見されるのかな、とか思うが、引退後はどこにも所属してなければ、孤独死した場合発見が遅れることになるのだろう。できれば冬場に死んだ方が腐敗を抑えられるんだろうけど、人間、死ぬ時、所、死に方は選べないしなあ。

上野先生と吉田社長の対談は量が少なくて「おまけ」っぽい感じ。とりあえず死生観を聞かれて、上野先生は「死というものはナッシングだと思ってますよ。つまり、ナッシングというのは自分が生まれる前の状態になることですね。自分がいないだけで世の中はそのまま存在し続けていく。だからそういう意味で自分はいないんだからナッシングだというふうに思っているわけですよ」と答えつつ、しかし「あの世」という概念も持っているので、人間の死というものは矛盾なしには表現できない、と言う。
一方、吉田社長は「(仕事で)これだけ日常的に(死に)接するようになると、人間にとって死ぬということはほんとに当たり前のことなんだなあと思えるようになりましたね。長く生きることよりどう生きるかのほうが大事なことに思えるようになってきましたね。かっこよく言うといまを一生懸命生きるという感じでしょうかね」と答えている。

何はともあれ、普段から部屋の中は整理整頓してなきゃいけないような気持ちになりました・・・そういう問題か。まあ、将来はとりあえず入れるもんなら老人ホームに行くのが無難ですかね。

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