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2008年3月 1日 (土)

黄長燁の語る対北朝鮮外交

雑誌「サピオ」(3/12号)のブックレビューで、『北朝鮮を告発する 黄長燁の語る朝鮮半島の実相』(久保田るり子・著)が取り上げられている(評者は作家の鈴木洋史)。その中から対北朝鮮外交の部分についてメモ。

〈結果を見たら明白なのに、なぜ皆が騙されるのか。いままで南朝鮮がこれまで発展してきたのはアメリカとの同盟関係、日本との親善関係があったからだ。北朝鮮が戦争を仕掛けられないよう、米軍が駐屯して、(韓国は)それを利用して経済発展した。特別な戦略戦術などは必要ない。原則的なもの(米韓、日韓関係)を守っていればいい(中略)なぜ、金大中のように金正日を訪れ、カネをやりながらアメリカに反対し、民族同士で協調する必要があるのか〉
黄はこう分析し、太陽政策を進めてきた韓国を〈最大のばかものたちだ。彼ら(注・北朝鮮)からすれば、ここの人たちはまるで子供だ。本当に何も(北朝鮮について)知らない〉と最大級の言葉で批判し、〈金大中の政策はすべて失敗だ〉と切って捨てる。

同様に、6か国協議についても〈惨敗だ。疑いない〉、国際的な包囲網や制裁で北朝鮮に核を放棄させることについても〈不可能だ。おしゃべり屋たちが集まって話をするだけ無駄だ〉と、容赦ない批判を浴びせる。

黄によれば、北朝鮮の核問題を解決するためには金正日政権を除去しなければならない。唯一の解決策は〈北朝鮮に中国式の改革開放を実行する政権が立つ〉ことをアメリカが中国に保証することだ。その場合にのみ中国は金正日政権の除去に同意する。

・・・黄氏の失望と苦悩は深い。金大中政権以降、監視体制の下に置かれてきたという黄氏。韓国新政権の誕生を契機に、自由な活動のできる状況に置かれることを願う。

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