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2008年3月29日 (土)

アウシュビッツと広島

NHKの世界遺産番組で「記憶の遺産」、アウシュビッツと広島が取り上げられていた。

広島・原爆ドームの世界遺産指定に対して、アメリカと中国が異議を唱えたとのこと。アメリカは「原爆が戦争を終わらせた」、中国は「日本の戦争認識が問題」と、いつものパターンなのだった。

アウシュビッツ強制収容所はナチス・ドイツの国家的犯罪として、ひとまず戦争とは切り離して考えられるのに対し、その辺は広島はややこしくなるのは仕方ないのかとも思う。確かに、当時の敵対国から見れば、戦争という国家同士の殺し合いの中で行われた大量虐殺という意味では、広島を特別視する理由は無いのかも知れない。しかし原爆という新型兵器の実験という意味では、アウシュビッツと同等以上の悪魔的な意思に基づいて実行されたと言って構わないだろう。それは戦争を終わらせたという以上に、来るべき冷戦に向けたデモンストレーションでもあった訳だし。

広島については、原爆を落としたアメリカはその行為を正当化し続けるだろう。これに対して、アウシュビッツが正当化されることは有り得ないだろう。しかしその絶対に正当化できない行為がなぜ起こったのかということについては、正直自分には分からない。自分がアウシュビッツを訪れたのは2001年夏のことだが、広大なビルケナウ収容所(監視塔と列車の引込み線がある)を目の前にして、何でこんなものを作ったのか、その意思とエネルギーの不可解さにただ唖然とするほかなかった覚えがある。

ところで長崎って、こんな言い方するのもナンだけど、やっぱり二発目ってことで何か割り喰ってる感じ。モニュメントも残ってないしなあ・・・。

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