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2008年2月13日 (水)

経済「政策」は二流以下

「もはや日本経済は一流ではない」という大田弘子・経済財政担当大臣の言葉をどう考えるか。「経済の一流国の定義とは何か」という村上龍の質問に対する専門家の回答(JMMのホームページ掲載)から、まず山崎元氏の意見をメモ。

経済一流国の定義として一番はじめに頭に浮かぶのは、国民一人あたりGDPですが、この比較方法には、為替レートの影響があまりに大きいこと、「平均」でデータを見るのが適当なのかどうかの疑問、そもそもGDPが大きいことは立派か、ということの三点の疑問を覚えます。

一方、財政金融政策だけでなく規制や法制も含めて、経済政策には適否があり、経済政策の主体は国なので、国ごとに一流、二流があってもいいでしょう。例えば、今の日本の状態で、金融引き締めと消費税の増税を目指すことは不適切でしょうし、こうした状況を指して、「日本は二流以下だ」と呼ぶのは構いません。しかし、この場合、真にいけないのは政治であり、「日本の経済政策は二流以下だ」と言うのが適切でしょう。「日本の経済は一流ではない」と言うと、批判の対象が曖昧になるように思えます。

次に、津田栄氏の意見からメモ。

一人当たりの名目GDPだけで経済が一流だとか、あるいは二流、三流というのは、どこかおかしいと感じます。そもそも、このデータは米ドルで換算したもので、直近の円高では順位も自動的に上がる可能性があります。

名目GDPだけで見れば、依然としてアメリカに次いで2位であり、3位のドイツをはるかに上回っています。まだまだ日本は世界経済においては、大きな地位を占めているといえ、その点では「経済は一流ではない」と卑下する必要はありません。

大田大臣が言うように、日本がもはや経済の一流国ではないとするならば、それは民間の問題ではなく、政府そのものの問題であると捉えるべきではないかと思います。つまり、これまでの金融経済財政を含めた政策がうまくいかなかった結果であるということです。

・・・日本は経済活動の質・量は高水準ではあるが、経済政策はダメダメってことだな。

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