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2007年12月 5日 (水)

ヘーゲル的精神とは

今年はヘーゲル『精神現象学』刊行200年とのこと。本日付日経新聞夕刊に掲載されている、『精神現象学』の翻訳で高い評価を得た在野の哲学者、長谷川宏のインタビューからメモ。

19世紀のドイツの哲学者ヘーゲルは、生命本能を超えた人と人との関係を「精神」と呼んだ。ヘーゲルの基本的関心は何よりも人と人との関係を問うところにある。

鋭気あふれる『精神現象学』はヘーゲルの若書きで、人間の知の根拠を人間の意識の「主体」性に求めている。精神世界も含め至るところに生じる対立、分裂、否定などを正視し、その激動と混乱を超える全体的な知を獲得する精神の運動を示している。

ヘーゲルは市民革命、産業革命が起きた欧州の近代社会に生きる自由な人間の在り方を、精神面、物質面で総合的にとらえている。今の日本の社会はまだ、個人の生き方として自由な近代精神がきちんと根付いてないと思う。ヘーゲルの原理的な考え方に戻って考える価値はある。

・・・主体、全体的な知、自由な人間の在り方とか、いかにも19世紀的ロマン主義の匂いがするし、20年前に一度は「ポストモダン」まで突っ走った我々には、近代精神というのも何か色褪せて見えたりするものだから、今の日本でヘーゲルを考える価値があると言われても、あまり心を動かされる感じはしないのだなあ。もちろん『精神現象学』を平易な日本語に訳した業績そのものには敬服しておりますが。

来週、ヘーゲルについての対談(竹田青嗣と西研)を聴きに行くので、何か自分の心に引っかかるものがあればいいなと思います。

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コメント

10年前に購入した西 研さんの「ヘーゲル・大人のなりかた」。しっかりした大人になりきれていない僕は、もう一度手にとって読み直してみようかしら・・・。

強固な自我なんて要らないけど、もうちょっと自己更新していかないと・・・(汗)。

投稿: はっしー | 2007年12月 9日 (日) 21時54分

本当に、昔よりもはるかにゆる~い世の中で、大人になるとは一体どういうことなんでしょう。ワタシにはわっかりませ~ん、って感じ。といって、大人になんかならなくていい!っていうのはカッコイイけど、やっぱりそれもちょっと非現実的かと…。

不断の自己更新。やはりイメージ的にはヘーゲルよりもニーチェか。
まあこれも言うは易く行なうは難しと、自分を顧みて思う。(汗)

投稿: donald | 2007年12月10日 (月) 23時10分

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