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2007年10月21日 (日)

UKのライブCD

えっ! こんなの発売されてたのか。
UKのライブCD。それも結成当初の4人編成による演奏(1978年9月)。「U.K.ライヴ・イン・ボストン」、先月出てたようです。

昔からブートでも出回っていた音源らしいのだが、自分にはUK4人組のライブがあるなんて迂闊にも初耳。秋の夜長はプログレを聴くのがよろしい、ということで早速購入。

で、やっぱりビル・ブラフォードのドラムが良い。短いオープニング曲「アラスカ」の後、2曲目の「タイム・トゥ・キル」から走り出すドラムスがたまらない。ジョン・ウェットンとビル・ブラフォードのリズム・コンビは、当然のようにクリムゾン・テイストが感じられる。これにアラン・ホールズワースのギター、エディ・ジョブソンのキーボードとバイオリンが絡んで展開されるインプロビゼイションも、見事にプログレの典型だな~。

コンサート終盤に演奏される「イン・ザ・デッド・オブ・ナイト」は、あのイングヴェイ・マルムスティーンもカバーしている曲で、確かにハードロック的なうねりもある。興味深いのは、アンコールの「シーザーズ・パレス・ブルース」などセカンドアルバムに収められる曲が3曲、既に演奏されていること。もう最初っからかなりたくさん曲を作ってたのね。

解説書には、ファーストアルバムは高く評価されたが、当時のパンクとニューウェイブが席巻するイギリスでは、セールス的には芳しくなかったとある。振り返ればハードロックとプログレッシブロックが一時代を築いた後の70年代後半、ブリティッシュロックにはあんまりいい時代じゃなかった。イギリスのミュージシャンが、高い税金を嫌ってアメリカに移住、という記事もよく目にした覚えがある。今から思えば、サッチャー革命前夜、いわゆる「英国病」が極まっていた時期だ。

環境の逆風の中、4人編成から3人編成になったUKは、テリー・ボジオの力強いドラム・スタイルもあって、バンドとしてはよりタイトになった印象が強いのだが、やはりブラフォードとウェットンの組み合わせは維持して欲しかったな・・・(いまさらですが)。ざっくり言って、暗く重いクリムゾン、暗く軽いUK、そして明るく軽いエイジアへと時代は移り変わっていったのだが、しかしプログレが明るくてどーする。ジョン・ウェットンに望むのは、エイジアなんて止めて、せめてUKをやってくれよおおおっ!ってことだな。

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コメント

たしかマリリオンの誰かが、プログレの特徴を「でかい」「長い」「くどい」とデュークを出した頃のジェネシスを例にだして説明していた。

UKはこの三要素がいい塩梅でしたね、確かにバランスよく暗くて軽い感じでした。

ここから先は邪推なんですけど、あの当時元クリムゾンのイアン・マクドナルドのフォリナーが米国で大成功していたから、ジョン・ウエットンはあせっていたのかなあ。

ジョン・ウエットンにはエイジアでそこそこ稼いで各方面へ義理をはたしたら、その後は趣味に走って欲しいもんです。

投稿: 秘密組合員 | 2007年10月22日 (月) 22時16分

いらっしゃいませ秘密組合員さま。

確かにお金を思いっきり稼ぐというのも、悪いこっちゃ無いんだけどねえ…。「売れ線」を追求すればポップになって、素直にロックとは呼べなくなるし。ウェットンが「売れ線」を卒業する日は来るのだろうか。

投稿: donald | 2007年10月22日 (月) 23時38分

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