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2007年10月22日 (月)

『わが青春のロック黄金狂時代』

1970年代の音楽雑誌と言えば、「ミュージック・ライフ」と「音楽専科」。70年代ティーンエイジャーだったワタシは、限られたお小遣いではLPを際限なく買うこともできず、とりあえずこの2つの月刊誌のうちどちらかを買って読み、ロックに対する知識欲をそれなりに満足させていたという覚えがある(それゆえにレコード・レビューを読んだだけで、聴いた気になってしまったバンドも多かったけど)。で、その「ミュージック・ライフ」編集長だった東郷かおる子さんが『わが青春のロック黄金狂時代』(角川SSC新書)という本を出した。もちろん、レッド・ツェッペリン、サンタナ、エリック・クラプトン、ロッド・スチュアート、デヴィッド・ボウイ、ミック・ジャガーなど彼女が関わったミュージシャンたちのエピソード満載である。個人的にはロッド・スチュアートの話す英語は訛りが強烈(スコティッシュ)というのが「へぇ~」だった。「アイムセクシー」な伊達男が「~だべ」とでも話す感じだろうか。よく分からんけど。

で、「ミュージック・ライフ」といえばクイーン。この本の中でも、70年代の「ミュージック・ライフ」においてクイーン、エアロスミス、キッスが3大人気バンドであり、彼らの功績は日本のロック・ファンの底辺を広げたことであると語られる。まあこの辺が、何となく「ミュージック・ライフ」はガキ向け、という印象につながっているのだな、ワタシは・・・。クイーンのスタイルは「少女漫画の世界観」にも一致していたということだが、クイーンの後もジャパン、チープ・トリック、ボン・ジョヴィと、「ミュージック・ライフ」は「少女漫画」路線?を強力にサポートし続けたのでありました。

さて80年代以降ロックは巨大産業化し、70年代の「熱気」は次第に薄れていく。東郷さんは90年に会社を辞める。そして98年に「ミュージック・ライフ」は休刊した。

本書の冒頭「オヤジ・ロック・ブームに想う」から引用。

(1960年代から70年代の)あの頃は良かったと私が自信を持って言えることが実は、ひとつだけある。良かったと言うよりは「あの頃は面白かった」と言った方がいいかもしれない。それはロック・ミュージックと出会い、その成長と発展と共に自分が青春時代を送ったことが幸運だったと思えることだ。
今、人生の折り返し点に立ち、あの時代を素直に「面白かった、楽しかった」と笑顔で言える、かつてのロック少年は多分、幸せな人だ。昔ほしかったギターを手に、ディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」を絶叫するオヤジもまた、幸せな人なのだ。

本当にロックについては自分もまた、素直に「面白かった」と言える「幸せな人」なのだと思う。

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